続いて東京都内にある縫製工場へ。今年創業33年を迎える工場には、さまざまなミシンや年季の入った機械がずらり。ひとつひとつの工程を手作業で行う、日本の丁寧なものづくりの様子をお届けします。
いろいろな素材が並んでいますね。革を専門に扱っているのですか?
9割以上が革製品で、財布を中心に製作しています。
革が届いてから財布に仕立てられるまで、どんな工程があるのでしょうか?
革の裁断から、革漉き、裏地裁断、ロゴの判押し、縫製、がま口やファスナーの取り付け、検品まで。各分野のプロフェッショナルが分担して財布を製作しています。どの職人もこの道30年以上のベテラン揃いですよ。
まずは裁断機で財布を構成するパーツにカット。刃のついた型を革に当て、ひとつひとつこの機械でカットします。
裁断のポイントは何ですか?
革のキズを避けながら型を抜くことです。特に外側から見える部分は財布の顔。大きい型で一番キレイな部分をまず抜いて、徐々に小さいパーツを抜いていきます。
これは何をする機械ですか?
ブランドのロゴを革に焼き付ける機械です。そのままスタンプする「素押し」と金箔を押し付ける「箔押し」があります。
一枚一枚、手押しですか?
はい。素押しはしっかりと押し込まないとブランドネームが刻印されない。逆に箔押しは力を入れすぎると熱で箔が溶けて滲んでしまいます。力の加減が難しいんです。
いよいよ完成間近!職人歴51年の技は必見!